SDGs

社会に貢献し続ける企業を目指すマトリクソームの夢と挑戦

SDGsSustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。 経済成長やグローバリゼーションが進む中で、持続可能でよりよい社会の実現に不透明さが増しています。 それは気候変動や自然破壊といった環境的問題、経済格差や教育格差といった社会的問題があります。このような諸問題の解決に向けて当社ができることを考え、当社の経済活動が問題解決への一助となるようにSDGsを位置付けています。 当社は細胞外マトリックスを研究の対象としています。細胞外マトリックスとは細胞外の環境を構築している千以上にも及ぶタンパク質(マトリックス タンパク質)のことで、この研究から得られた成果を製品化し社会実装することで再生医療の実現や科学技術の発展に貢献したいと考えています。 当社のターゲット

・世の中の役に立つ製品開発

 私達は細胞培養技術で科学と医療の発展に貢献します。

細胞培養とは、生体内にあった細胞を生体外で養い培うことです。生命や病気のプロセス解明、そして薬理作用などを観察する際に用いる方法の一つです。 細胞培養ではその細胞が生体内で育まれていた環境を再現することが望ましいと考えられています。なぜなら細胞は周囲の環境を認識することで周りの細胞と協調しながら秩序良く活動しているからです。しかし、細胞培養で用いられている器材は樹脂やガラス製の素材でありこれらは体内に存在しません。よって生体内とは異なる環境で培養された細胞はその活動にも影響していると考えられることから、生体内と異なる生理活性を示している可能性があります。 当社は、細胞培養において生体内と同じ環境を再現することができればその細胞は生体内と同じ生理活性を示すと考えています。これは細胞外の環境(=細胞外マトリックス)を研究している当社だからこそ解決できる課題であると考えています。 細胞外マトリックスは以前より結合組織と呼ばれる分野で研究の対象となっていましたが、その多くの研究は細胞自体に向けられていました。しかし、細胞外マトリックスを構成するタンパク質は千種類以上あり、このタンパク質の無数の組み合わせによって細胞の運命が制御さていることが分かってきました。 細胞培養において細胞が本来の生理活性を示す環境を整えることで、科学をはじめ医学・再生医療の発展に貢献したいと考えています。

・学問と産業を繋ぐ

当社のiMatrix製品は、大阪大学蛋白質研究所の関口教授の長年の研究成果を製品化したものです。国公立大学をはじめ公的機関には利益追求が第一とならないために様々な規制が設けられています。この規制よって公正な機関の運営が可能になっている反面、有用な技術を社会に還元できない面もあります。このような状況を打破し、大学に眠る技術を社会に還元するため、2010年代以降官民を挙げて多くの大学発ベンチャー企業が生まれました。当社もその中の一つです。 当社が他の大学発ベンチャーと異なる点はそのビジネスフローにあります。大学での基礎研究成果をシードとして当社が応用研究を進め、製造を外部に委託し、営業・販売活動を行います。そして生じた利益を再び大学の基礎研究に還元します。学問と産業を繋ぎ新たな研究スキームを生み出すことで基礎研究のさらなる活性化を行い、再生医療の実現と発展に寄与致します。

・製品の安心・安全

品質はそこに携わる人によって維持されています。最新の製造装置やシステムをそろえても適切に運用できる人材がいなければ製品の安心・安全は保証できません。当社が製品の製造を委託している株式会社ニッピは110年以上にわたり人を育て続けてきた会社です。製品を造る上で重要なのが、1.正しいルールで運用されていること、2.ルールを正しく守ること、3.運用ルールを常に改善していることの3つが挙げられます。これらを実行できる人材を常に育てることでiMatrix製品はベストの品質(安心・安全)が維持されています。

・誰もが活躍できる社会へ

SDGsの達成目標の中に「働き甲斐のある人間らしい仕事(ディーセントワーク)をすべての人に推進すること」が掲げられています。 当社がディーセントワークを実現するために重視しているのは、働くことへのモチベーションです。例えば、仕事を通して自己実現を図る従業員もいれば、プライベートの充実を求める従業員もいます。このように異なる価値観を持つ従業員一人ひとりのニーズを把握して制度を整えることがディーセントワークの実現に資すると考えています。 当社は、テレワークや裁量労働制の導入、入社と同時に有給休暇を取得できる制度などを整えてきました。これからも「誰もが活躍できる社会」の実現に向けて活動して参ります。